最高の出産を創造したある方の話

ちょっと自慢入るかもだけれど、嬉しかったから聞いてもらえますか。

長期間の講座で僕に関わっていた方の話なんだけれど、

登場人物もいろいろいらして本人のお名前は出さずにということだったので

そういう風に書きますね。

その方は、少し前にお子さんを出産されたんですよ。そのときの一連の流れがすごすぎて。

感動巨編だったんだけれど、かいつまんで書くとですね。

(しかも長編だから、詳細は違うところあるかも)

 

***

その方は自宅出産を希望されていたそうなのです。

でも、その方の住む地域はちょっと田舎(?)で、

総合病院しかなくて助産院とかなかったのでした。

彼女はなんとしても医療の介入は嫌だ!っていう人ではなくて、

以前の出産経験からすると、母親が最もリラックスできる環境で出産することが、

母親にとっても子どもにとっても最高だと感じていて、

そういう意味で自宅出産を希望されていたのです。

だから検診とかも普通に受けたかった。

いっぽう自宅出産を希望していると、医師によってはあからさまに嫌な顔をしたり、

病院によってはリスクもあって健診も断られることもあるなんて話も聞いていた。

さてどうしたものか。

 

***

 

彼女は徹底的に自分を開いて正攻法で進みました。

つまり、お医者さんに正直に相談して、病院の助産師さんにも正直に相談して、

その地域で自宅出産したママさんグループの人の話を聞きに言ったり情報を集めて、

また検診の日が来たらお医者さんたちに正直に相談する。

正直自宅出産した人たちのグループの方法は、

ちょっと自分は採用したくない感じだったということも含めて。

いろんな声にオープンに耳を傾けつつ、

自分がどうしたいのかをいつも丁寧に自分に聴いて、その方向を選ぶ。

そうしているうちに、検診で会うお医者さんもどんどん親身になってくれて、

病院の助産師さんもどんどん親身になってくれました。

「医師としては、お母さんも子供も生きていてくれることが何よりで、

どんなに順調でも何があるのかわからないのが出産だから、

出産のその時だけでもいいから、本心としては病院で産んで欲しい」

「リラックスすることが大事なら、なんとか普通のベッドを用意するなりするので、

それでどうだろうか」

といったような、真実の会話が徐々に増えていったそうです。

 

***

 

臨月になったころ、最終的にリスクを取っても自宅で出産しようと

彼女は静かに決意しました。

そうしたら、助産師さんが「出産当日の流れをどんな風に捉えているか、

私も知りたいから教えてもらえないだろうか」と言って来て、

自分でも確認しておきたいなと思った彼女は紙に書いて見せた。

そうしたらその助産師さんが

(病院で産まないと言ってるからこんなことは業務外なのだけれど)

そのフローチャート(?)に丁寧に赤ペンで添削をして、

血圧計だけでも是非買っておいて、と言いつつ、このときに血圧を測ってみて、

こうだったら迷わず病院に電話して、とか、

どの時点でどういうサインがあったらどうしたらいいかを書き込んでくれたそう。

すごくないですか。

でもそれだけじゃなくて、「救急科の方にもあなたのことを伝えておくからね」

「もしあなたが嫌じゃなかったら、

行政の方で出産後に家庭訪問してフォローしている課があるので、

そちらにあらかじめ伝えてもいいかしら」といって、

丁寧に引き継いでくれて、そしたら早速数日後にその担当の人

(元ベテラン助産師)が来た。

その担当者も初めは病院での出産をと説得するつもりで来たそうなのですが、

本人が自分の望みをしっかり握って、かつオープンでいる様子に触れて、

「よくわかりました。説得しようとするのはやめました。

むしろこの状況で私たちでできるサポートがないか考えてみます。」っていって帰ったそうなの。

で、数日の間に、出産当日に出産後のフォローを組める体制をふくめ、

手厚く守れるように体制を整えてくれたそうなんです。

そんな風に、病院の医師も助産師も、行政の担当の人たちも、みんなこぞって、

自分の中の最良を差し出してくれるようになった。

スペースの都合上、詳細をけっこう省いちゃったのですが、

いちいちもう、みんな彼女の願いのためにどこまでやる気なの!?ってエピソード満載でした。

 

***

 

こうして彼女は自宅で、本当に最高の出産を経験したそうです。

認知症になっても女性は出産のことは忘れない、という言葉があるくらいに、

よくても嫌でも記憶に深く刻まれる体験。

それを最高のものとして自分に与えてあげられた。

いや〜〜、ほんとうによかった。

 

彼女がなんで僕にこの話をしてくれたかというと、

彼女は僕から学んだことがなければこうはならなかったと感じていて、

でもじゃあ何を学んで実践できたのか、はっきり自分ではわからないので知りたかった、

という話でした。

その答えは一言で言うのはなかなか難しいんだけれど、

彼女は自分の中心と繋がり続ける力を育んで来たし、そして防衛的にならず、

トラウマ反応的にならずに人と繋がる力を育んで来た。

そして自分や仲間のそういう状態にたくさん触れることで、

人間の本体は善良で素敵なものなのだという確信を深めてきました。

それが奇跡のような体験につながったのは明らかでした。

僕は自分で言いふらすのは苦手分野なんだけれど、

半年とか長期で関わる人に訪れる変化ってこういう感じで、

その後を聞かせてもらうのがほんと感動的。

こういう結果を僕が起こすわけじゃないけど、

僕の作る場にいると多かれ少なかれ必ず起こる変化。

本当の自分の願いを、前よりもっと生きられるようになる。

しかも防衛がなくなっていくから、むしろ楽になっている。

そして仲間も一緒にこんな風に変化していく。

***

だからね、これ読んだあなたも是非来て、

その素晴らしい変化をいつか僕に聞かせてください。

必ず話したくなるような変化を経験できるから。


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人々よ、自分の祖国を取り戻せ! アナスタシアシリーズ4巻「共同の創造」に描かれた「祖国」。愛し合う二人が、地球のシステムと調和した原初の楽園のような園を共同で創造する、というもの。その「祖国」に魅了されてしまった僕が、祖国誕生への道のりや、関連する情報を好き勝手に発信します。 (アナスタシアジャパンなどの公式サイトとは無関係です。)